猪口公認会計士税理事務所

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コラム

2015.08.21

なぜ我々は京都で会計事務所を設立したのか


こんにちは。
公認会計士・税理士の猪口と申します。


私たちは平成26年9月に開所した、京都のちいさな会計事務所です。

まだ駆け出しではありますが、様々なご縁を頂き、いろいろなカタチで仕事のご依頼を頂いております。
クライアント及び関係諸兄の皆様には毎日漏れなく、感謝と畏敬の念を奉じて日々を過ごしております。本当です。
今回は、私たちが会計の専門家として、京都という土地で何を成していきたいのかという事について文章を書きます。

 

そもそも会計とは何か

とあるセミナーに登壇させて頂いた機会に、「会計って何だと思いますか?」という質問を聴衆の方々に投げかけてみたことがあります。
回答としては「お金の計算をすること」「経理」「簿記」「記帳すること」などがありました。
なかには「コストセンター」という発言もあり、これにはさすがに言葉が詰まりましたが…これも現実的な意見であると受け止めました。

 

まず、会計とは「経済事象や経営活動を数値等の言語で可視化すること」であると私たちは定義しています。
そして、会計の目的とは「利害関係者の意思決定に役立つ情報を提供すること」です。
ここでいう利害関係者とは、金融機関や株主だけではなく、経営者や従業員であることもあるでしょう。場合によっては顧客ということもありえます。
ちなみに「記帳」とは会計の基礎情報を整理する為の基本動作であり、「簿記」とは会計を実現する為のテクニック(技術)の一つであるにすぎません。

決して複雑なわけではありませんが、会計にまつわる諸概念は、以上のように分解して整理することが可能です。

 

会計の専門家とは何か

会計には事業活動を強烈にサポートする力があります。
上述しました通り、会計情報とは意思決定に役立つ情報でなければなりません。「意思決定に役立つ」ということは「意思決定を楽にする」ということでもあります。

その結果として、経営者は事業のより本質的な部分に注力することが適うようになるのです。そのための「会計」であるということです。

 

具体的に会計が役に立つ場面は様々にありますが、そもそも適正な会計が実現されるためには、適切な会計活動が運用されている必要があります。
そして、その方法は組織や事業内容に応じて千差万別です。
そのため私たちは、クライアントに寄り添って、必死で知恵を絞ります。評論家のような態度ではあっては、この目的は到底実現されないことであると考えています。

 

当事務所の理念は、「会計のチカラで、地域とクライアントの発展を最大化すること」です。

 

ですから我々は、クライアントが有している目標と結果に本気で向き合います。
当事務所がサポートするからには、クライアントには絶対に成功してほしい。
そのために全力を尽くし、またそのような成果を再現可能な仕組みとして提供し続けていくことが、我々が目指す会計事務所としての姿です。
 

以上、大言を述べてはおりますが、決して自信満々というわけではなく、私たち自身もクライアントと共に多くを学んでいかなければならぬと考えています(本当に謙虚な姿勢でございます)。
その意味では、クライアントと我々の関係は、共に高い目標を目指しチャレンジを続けていく良き共犯者でありたいと、そのように願っております。

 

京都で何をするのか

私の公認会計士としてのキャリアは、東京の大手監査法人がスタートでした。
当初は、金融機関やファンドに対する財務諸表監査やアドバイザリー業務に専ら取り組んでいましたが、ある時期からは中小企業の事業再生業務にも従事するようになりました。
また、東日本大震災をきっかけに仙台に移り住み、被災企業や事業者の方々のサポート・再生案件にも多く関与する機会を持つことになります。東北の生活のなかでは本当に多くのことを学び感じたわけですが、大規模な組織とはまた異なった意味で、小規模な企業活動にとっても会計は大変重要なファクターであり、むしろ活用の余地(のびしろ)は非常に大きいのだと考えるに至りました。

その頃には、組織人としてではなく一人の専門家としてもっと自由に積極的に(つまり、前のめりに)、クライアントと向き合いたいと考えるようになっていました。そして、そのためには、自分の想いを体現するための「ちいさな会計事務所」を作らねばならぬと構想するようになったのです。

 

そして、私の故郷である京都において、会計事務所を立ち上げることを決めました。
東京から京都に拠点を移したことには、いくつかの事業上の理由や巡り合わせがあります。

例えば、京都の金融機関における事業再生実務は、全国的にも先進的な取り組みを行ってきたことで実は有名です。今までの自分の経験や能力が、この土地でどれくらい通用するのかを試してみたかった気持ちもあります。
また、私がイメージしている「ちいさな会計事務所」の在り様は、地方でこそ無理なく実現可能であろうと考えた背景もあります。

いろいろな要素があり、理屈っぽく説明しようとすればいくらでもあるのですが、やはり「自分にとっていちばん水があうのはこの土地なのだよなぁ」という身体的な直観によるところが一番大きいような気もします。

 

なんにせよ、私たちの身の丈にあった規模で、地に足を付けながら、私たちなりの誠実さに基づいたしっかりとした会計サービスを提供していきたいと考えております。
他方、一般的な会計事務所の枠組にとらわれない、いくつかのアイデアを実現するための取組みをスタートしています。
堅実であると同時にアグレッシブでもある、矛盾した二つの在り方を同時に実践してくことが当事務所の基本姿勢でもあります。

 

長文となりましたが、最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。
当事務所の考え方やチャレンジについては、このwebを通して適宜におすそ分けしていければと思います。

末永いご指導とご高配を頂きますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

公認会計士・税理士 猪口建太朗

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